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公開日2012年3月16日/更新日2021年3月11日

海外赴任時にモバイルデータ通信やWi-Fiを使うには?

電車やタクシーでの移動中にスマートフォンでメールやSNSをチェックしたり、隙間時間にカフェでノートパソコンを使ってひと仕事をしたりと、海外に暮らしの拠点を移しても日本と同様に快適なモバイルライフを過ごしたい方が多いのではないかと思います。
特に土地勘のない海外では、仕事で訪問する場所やプライベートで行く場所も地図や経路を探さないとたどり着けません。海外だからこそスマートフォンやタブレットなど、持ち運びできる端末での情報検索は欠かせないものとなります。そこで、今回は海外でのモバイルデータ通信やWi-Fiの利用法についてご紹介します。

海外でスマートフォンのデータ通信を利用するには?

海外赴任時にモバイルデータ通信やWi-Fiを使うには?

海外でスマートフォンのデータ通信を利用するためには、主に3つの方法があります。1つは日本で使っているスマートフォンの契約を継続してそのまま使う方法、2つ目はWi-Fiルーターをレンタルする方法、3つ目がSIMフリー端末を利用して海外の通信キャリアが発行するSIMカードを利用する方法です。それぞれにメリットとデメリットがあり、赴任国の状況やデータ通信料などを考慮して最適な方法を選択することが大切です。

日本のスマホをそのまま使う「海外パケット定額サービス」

海外でも日本で使っているスマートフォンをそのまま使うには、日本の通信キャリアとの契約を継続し、国際ローミングサービスを利用する方法があります。費用は高くなるものの、トラブルが発生した場合でも日本語のサポートが受けられるため安心です。通信キャリア各社では、海外パケット定額サービスなどの海外利用プランが用意されています。2021年2月現在の各社のプランをご紹介します。

NTT docomoでは、「海外パケ・ホーダイ」のプランがあり、料金はデータ使用量が20万パケット(約24.4MB)までは1日1,980円、20.5万パケット(約25MB)以降はどれだけ使っても1日2,980円となっています。
auでは、「海外W定額」のプランがあり、NTT docomoと同じく約24.4MBまでは1日1,980円、約25MB以降はどれだけ使っても1日2,980円となっています。また980円/24時間~利用できる「世界データ定額」もあります。
ソフトバンクには、「海外パケットし放題」というプランがあり、通信料は1日の通信容量が25MBまでは1日1,980円、25MB以上は1日2,980円となっています。また、赴任先がアメリカの場合は、「アメリカ放題」というプランが用意されています。利用可能な機種はiPhoneやAndroidをはじめ、Wi-FiルーターなどSoftbankの全機種で利用できます。Sprint社やAT&T社などのネットワークを利用するとアメリカからアメリカ国内と日本への電話の通話料が無料の他、アメリカ国内でのデータ通信が無制限となります。申し込みは不要で、基本のサービス利用料は無料となっています。尚、グアムやサイパンなど、アメリカであっても一部地域においてはサービス対象外となっています。
通信キャリアによって海外の定額パケット利用サービスが可能な国や地域は異なります。赴任国での利用の可否や詳しいサービス内容については各社のホームページで確認してください。

Wi-Fiルーターをレンタルする

日本で海外用のモバイルWi-Fiルーターをレンタルして利用することも可能です。1日あたり300~500MBまでの通信料であれば1日1,000円前後の定額で利用でき、1台レンタルすれば複数の端末でデータ通信をすることができて便利です。長期割引や1か月15,000円程度の定額サービスを提供している会社もあります。受取・返却は日本の主要空港に開設した各社のカウンターで受け付けており、宅配にも対応しています。グローバルWiFi、イモトのWiFi、テレコムスクエアなど、サービス提供会社も増えているため、料金、対応国等を比較検討するとよいでしょう。

現地の通信キャリアが発行するSIMカードを購入

SIMロックのないSIMフリーのモバイル端末を利用する場合には、現地の通信キャリアが発行するプリペイドSIMカードを購入するか毎月利用料を支払う本契約を結べば、現地の通信サービスを利用することができます。日本の通信キャリアの国際ローミングサービスやWi-Fiルーターレンタルに比べれば、かなり割安にデータ通信を行うことができるので、長期の滞在となる海外赴任にはおすすめです。

日本で使っているスマートフォンがSIMフリー端末であれば、日本の携帯会社との契約を解約もしくは一時停止の手続きをした後、使用していたスマートフォンに現地で発行されたSIMカードを挿入するだけで、使い慣れたスマートフォンを赴任先でも使うことができます。ただし、機種によってはSIMロック解除が必要なものがあり、その場合はショップ窓口に機器を持ち込むか、パソコンやスマホ上で手続きをしなければなりません。ショップ窓口での手続きには本人確認書類と3,000円程度の手数料が必要になります。

国によって事情は異なりますが、多くの国ではプリペイドSIMカードは空港や携帯電話ショップ、電化製品販売店、キオスク、コンビニ等で手軽に購入できますし、インターネットでの購入も可能です。ただ、通信の利用には購入したカードを端末のスロットに差し込むだけでなく、ネットワーク環境を設定する必要があるため、購入先や説明書での確認を怠らないようにしましょう。

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