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公開日2022年11月4日

マンションの売却と賃貸を同時進行する際のコツとメリット、注意点を紹介

マンションの売却と賃貸を同時進行する際のコツとメリット、注意点を紹介

所有しているマンションに誰も住まなくなったとき、空いたマンションを売却するの賃貸で貸し出すのでは、どちらがお得なのか悩むケースもあるでしょう。売却をすれば、まとまった金額を手に入れることができますが、賃貸に出せば長期間にわたって家賃収入を得られるようになります。

売却してしまうか、賃貸に出そうか決めきれずにいる場合は、まずは売却と賃貸を同時に進めて、どちらがよりお得になるかを見極めてから判断したいと考える方もいらっしゃるかもしれません。マンションの売却と賃貸は同時に進行可能です。

今回は、同時進行をする場合のメリット、注意点や成功させるための方法ついて解説します。

マンションの売却と賃貸を同時に進行するメリット

売却と賃貸の両面から募集するため、早めに成約する可能性がある

同時にマンションの買い手と借り手を探すことができるため、どちらか一方だけを探すよりも集客できる数が多くなります。したがって、売却と賃貸の活動のどちらかに絞って活動をするときよりも、早めに成約につながるかもしれません。

売却と賃貸のどちらが得になるか比較できる

マンションを売却する場合も賃貸に出す場合も、募集活動をしてみなければ希望の売却額で買い手が現れるのか、希望の家賃で借り手が現れるのかはわかりません。買い手や借り手が見つからない場合は、条件の調整や物件価格や家賃の値下げを検討する必要があります。片方だけで募集している場合、買い手は見つけづらいが借り手は見つかりやすいのに売却のみで募集している、またはその逆の場合もあるかもしれません。

しかし、売却と賃貸を同時に募集すれば、希望額で売却・貸し出しができそうかを集客状況などで比較することができるため、売却で得られる利益と賃貸で貸すことで得られる利益を比べ、有利な条件で取引できる方を選べるでしょう。

 

マンションの売却と賃貸を同時に進行する場合の注意点

マンションの売却と賃貸を同時進行する際のコツとメリット、注意点を紹介

メリットがある一方で売却と賃貸を同時進行する際には、次のような注意点が挙げられます。

  • 内覧の頻度が増える
  • 不動産会社とのやり取りも2倍になる
  • 売却と賃貸のニーズが異なるため、リフォームが無駄になる場合も

それぞれ詳しく説明します。

内覧の頻度が増える

同時募集をすれば、購入を希望する人と賃貸で入居を希望する人が内覧に訪れるため、どちらか一方だけを募集した場合に比べて内覧希望の件数が増えます。

特に売却時には売主が立ち会い、購入希望者からの質問に答えることで成約率がアップする可能性もあるため、内覧時にはできるだけ立ち会った方がよいとされています。立ち合いを考えた場合の自分のスケジュール管理も大変にはなりますが、売却の場合も賃貸の場合も内覧希望の多くは土日に集中します。自分のスケジュールも調整しながら、それぞれの内覧時間が重ならないように管理することが大変かもしれません。

不動産会社とのやり取りも2倍になる

不動産会社に売却や賃貸の募集活動を依頼すると、購入希望者や入居希望者からの質問や要望、募集の進捗状況、内覧希望のスケジュール確認などについて不動産会社から連絡が入ります。売却と賃貸を同時に進めれば、確認事項や報告事項も増えるため、不動産会社とのやり取りも2倍に増えます

購入希望者や入居希望者からの質問については早めに回答しないと、せっかくのチャンスを失ってしまう可能性もあるため、常に不動産会社からの連絡をチェックし、こまめに返事をする必要があります。仕事などで忙しい方にとっては、不動産会社とのやり取りの機会が増えることや売却と賃貸の両方の情報を把握しなければならないことは、負担になる可能性があります。

売却と賃貸のニーズが異なるため、リフォームが無駄になる場合も

築年数の経過したマンションの場合、壁紙などに汚れや傷みがみられる可能性があります。賃貸であれば、入居者は見た目のきれいさを重視するため、リフォームをして新しい印象を与えた方が入居者を獲得できる可能性は高まります。一方、売却の場合は購入者が自分の好みに合わせてリフォームやリノベーションをしたいと考えるケースも少なくありません。そのため、リフォームをしてしまうことが逆にデメリットとなるケースもあり、リフォームをせずに、現状のまま売却した方が買い手のニーズに合致することが多くあります。

リフォームをすべきか、現状のままにしておくべきかについては、売却と賃貸を同時に進める際の悩みどころとなるでしょう。

マンションの売却と賃貸の同時進行を成功させるには

マンションの売却と賃貸の同時進行を成功させる方法には、2つの方法があります。成功させるポイントをそれぞれご紹介します。

売却と賃貸をそれぞれ別の不動産会社に依頼する

不動産会社によって得意とする分野が異なるケースもあるため、売却と賃貸を別の不動産会社に依頼する場合、より希望に近い価格で売却または貸し出しができる可能性があります。

一方で、複数の会社に仲介を依頼する場合はそれぞれの会社から連絡が入るため、連絡の頻度が増え、内覧のスケジュール調整なども煩雑になりやすいという注意点があります。

そのほか、募集活動を依頼する場合は媒介契約を締結しますが、賃貸と売却を別々の会社に依頼をする場合はそれぞれの不動産会社との媒介契約の中に、他社との契約について制限する内容が含まれていないかも念のため確認しておく必要があるでしょう。

1つの不動産会社に両方の募集活動を依頼する

1つの会社に両方の募集活動を依頼すれば、賃貸と売却のそれぞれについての連絡が1社だけからとなるため、内覧のスケジュール調整等も楽になるメリットがあります。1社に依頼を絞る場合は、売却においても賃貸においても十分な実績を誇る会社を選ぶことが成功のポイントです。

しかし、公平に募集活動を行ってもらえない場合があります。売却と賃貸では売却のほうが1度に発生する仲介手数料額が大きいため、不動産会社側が自分たちの利益を増やすことを考えて、賃貸管理よりも売却を勧めてくる可能性がある点に注意が必要です。

希望額に近い売却額・家賃を実現したい場合は、売却・賃貸に分けて依頼を

売却と賃貸でよりお得になる方で取引したくて、マンションの売却と賃貸を同時進行するのであれば、売却はマンション売却の実績が豊富な不動産会社に、賃貸は賃貸の客付けの実績が豊富な不動産会社に、それぞれ売却額と賃料の査定依頼をすることをおすすめします。複数の不動産会社に査定を依頼し、信頼できる会社に媒介を依頼するようにしましょう。

まとめ

マンションの売却と賃貸の募集活動を同時並行で進めることは可能です。募集活動を同時進行するメリットは、早めに成約できる可能性が高まることと、売却と賃貸を比較し、より有利な条件の方で取引を進められるという点にあります。

しかし、同時進行をする際には不動産会社からの連絡が増えたり、内覧の希望が増えたりと、オーナー側の負担が増えることも覚えておきましょう。

また、より金額にこだわって取引を進めたいのであれば、売却と賃貸をそれぞれの強みを持つ会社に依頼することがおすすめです。リロの留守宅管理なら賃貸中の売却や買取サービスもご用意しています。並行募集をしてみて賃貸を行うことになった場合でも、その後売却を検討することができます。ぜひ1度ご相談ください。

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