スタンダードシステム(転留守)

すたんだーどしすてむ(てんるす)

【概要】
「リロの留守宅管理(スタンダードシステム)」は、当社(株式会社リロケーション・ジャパン)が提供する賃貸管理サービス「リロの留守宅管理」の中に3種ある賃貸管理プランのうちの一つ。
「リロの留守宅管理」はいくつかのサービスがパッケージングされた3種のプランのうちから一つを選択し、そこに保証サービスなどのオプションを必要に応じて付け加えることができるようになっているが、スタンダードシステムは3種のプランのうち、転勤者のための専用プラン(リロケーションサービス)となっている。
当社グループ(リログループ)においては、この仕組みを事業として国内で初めて作ったことが創業事業となっており、「持ち家を持った転勤者には是非とも利用を勧めたい」当社にとっては看板商品と呼べるサービスである。
特殊な契約形態に関することなど、安定的に運用するには多くの知見を要するため、物件所有者から賃貸管理を引き受ける他の一般的なサービスとは異なり、同種と呼べるような賃貸管理サービスを提供できる賃貸管理会社(専門性が高いリロケーション会社)は少ない。

【3種のプランについて】
様々な賃貸管理サービスが存在している中で、それぞれのサービスの特徴を決定づける重大な要素の一つとして、賃貸人と賃借人の間で結ばれる賃貸借契約が「どのような法律に基づいた何と呼ばれる契約か」ということがある。
賃貸借契約には、最もポピュラーな「普通借家契約」以外に、「定期借家契約」、「一時使用賃貸借契約」と呼ばれるものがあり、利用の可否・是非が賃貸の目的や状況によってそれぞれ異なる。
「リロの留守宅管理」には、それら3種の賃貸借契約のそれぞれに紐づいた3種の賃貸管理プランが用意されており、目的・状況に応じた適切なプランで賃貸管理業務を任せることができる。

【スタンダードシステム(転勤者向けプラン)の特徴】
賃貸借契約において、賃貸人から解約を望む場合に「普通借家契約」は解約できない場合がある。また、「定期借家契約」においては、事前に契約の期限を定めてから契約をする。いずれの場合も、契約期間中に解約時期を調整したいと考えた場合には実現が難しい。
転勤者のための専用プランである「リロの留守宅管理(スタンダードシステム)」は、「一時使用賃貸借契約」を用いていることで、転勤のように帰任のスケジュールが前後することも考えられる状況にあって、帰任時期に解約時期を合わせやすくしていることが、他のプランとは異なるサービスの最大の特徴となっている。
このプランを利用した場合に、賃貸人は帰任を理由に解約の意向を賃借人に告げることで、告知から3か月以内での解約が行える。
また、事前に具体的な解約時期を設けないことで、貸し出し中に賃借人からの解約の希望がなければ、帰任までは更新や再契約といった確認がなくとも契約が継続する。限られた賃貸可能な期間を無駄にしたくない転勤者にとって、このこともプランを選択するメリットとなる。
解約方法以外の特徴として保証サービスがある。賃貸運営には、賃貸中や解約の場面で、入居者・物件・賃料といったことに関する代表的なリスクがいくつか想定される。そのため、当該プランにおいては、遠方にいる転勤者も安心して賃貸運営を行えるように、それらのリスクを抑制するための手厚い保証サービスが標準サービスとして備わっている。

【プラン利用時の注意点】
このプランを利用する場合の注意点としては次のようなことが挙げられる
・普通借家契約よりも賃貸人の意向で解約しやすい代わりに、自ずと月々得られる賃料の期待値は下がるということ
(一般的な賃貸相場に従って入居者募集を行ったときには入居者が見つかりづらくなってしまうため、賃料をやや割安に調整する必要がある)
・賃貸人の意向次第ですぐに解約されてしまうような契約の条件であると、さすがに入居者も借りることができないため、賃借人が借り続けられることを保証する期間を考えて、一定期間以上設けなければならない。
(目安として2年ほどは設けたい。長ければ長いほど安心して借りられるので、その分だけ好条件でも貸しやすくなるが、想定よりも転勤が短くなるなどしても困らない範囲を検討した上で設定する必要がある)
・転勤時以外の理由では、ごく限られた一部のケースを除いて「一時使用賃貸借契約」は利用できない。
(転勤が終われば解約となり、その後も賃貸を続けたい場合には「普通借家契約」などの他の契約で改めて賃貸借契約を行うことになる)