公開日2011年6月29日/更新日2020年8月25日

転校の手続き

海外赴任が決まり、お子さんが赴任先で学校教育を受けることになったら、転校の手続きも早めに動き出すことが肝要です。今回はその流れを解説しましょう。

退学・転学に必要な書類

転校の手続き

まず、日本で在学中の学校に海外赴任のため退学する旨を伝え、渡航先・海外滞在予定期間・赴任先で通う教育機関(日本人学校・現地校等)などを記載した「退学届」を提出します。
さらに、赴任先で転学する学校に応じて、下記の必要書類を用意・作成します。◆については、在学中の学校側に書類の作成・用意を依頼します。

【日本人学校・私立在外教育施設への転校に必要な書類】
◆教科書給付証明書(海外子女教育振興財団へ提出する書類)
◆指導要綱の写し
◆健康診断票
◆歯の検査票

【現地校への転校に必要な書類】
◆英文の在学証明書と成績証明書
◇国籍・生年月日等の証明書(パスポート等の公式書類)
◇学区内の居住を証明する書類(自宅契約書・公共料金の領収書等)
◇予防接種の記録(母子手帳の英訳等)

在学中の学校が用意する指導要綱の写しなどの「転学書類一式」は、日本国内での転校の場合、学校間が郵送で受け渡しを行うのが通例ですが、海外への転学の場合は郵便事情等を考慮し、保護者が直接受け取って転学先の学校に持参することになっています。
いずれも、学校によって必要書類が異なる場合がありますので、転学先へ事前に確認のうえで準備を進めてください。

教科書の手配は日本で行う

海外で教育を受ける日本人の小・中学生は、海外子女教育振興財団を通じて日本の教科書を無償で受け取ることができます。海外の赴任国には、新たに出国するお子さんが現地到着当初に使う教科書は用意されていないため、日本で海外子女教育振興財団から受け取り、現地へ持ちこみましょう。

【配布される教科書】
海外で使用する日本の教科書は全世界で共通です。

【配布時期】
赴任先へ出国される約1カ月前から配布されます。次年度の教科書は11月下旬~12月上旬、小学校後期(下巻)の教科書は6月中旬縲怏コ旬に配布されるため、この時期以降に出国予定の場合は次期使用分も配布されます。

【受け取りに必要な書類】
◆教科書給付証明書(転学児童・生徒教科書図書給与証明書)
現在在学中の学校に作成してもらいます。4月入学前に出国する新小学校1年生、および3月から入学前の4月に出国する新中学校1年生の場合は不要です。

◇申請書
財団の窓口に用意されています。お子さんの氏名・性別・生年月日・学年、在留予定地、在留予定期間、現地での通学予定学校種別(日本人学校・補習授業校等)、保護者氏名・住所・電話番号、保護者の日本国内の所属先企業・団体名を記載します。

◇印鑑(認印)

【受け取り方法】
財団の窓口(東京本部・関西分室)で受け取ります。予約は不要ですが、事前に財団へ配布情報等を確認しておくと確実です。
遠隔地にお住まいの方は、郵送での申請・受け取りも可能です。郵送を希望される場合は、Eメール・電話・FAXのいずれかで必要書類を取り寄せ、必要事項を記入のうえ財団宛に送付します。教科書は財団が書類を受領後に発送されます。

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